ニュージーランドで家を購入するには・・・3
昨日は夜中にゴソゴソ起きだして放りっぱなしになっていた
オーストラリアのワーホリ時代のWEBを改定しました。
9年前の話を7年前に作ったのですがあまりのアホさ加減に
このまま載せたら人格疑われるぞ!!と思ったのですが
よくよく考えてみると疑われるもなにも基本は変わらず
(アホ)じゃないかという悲しい事実により(涙)
あえてその恥ずかしい若気の至り的アホ話を載せてみよう
という結論に至りました。
語学学校や仕事や旅行について真面目に・・・
とは一番遠い形で書いたものです。
写真はブルームという北西の町です。この空と海
真っ青です。・・・修正加えてません。
少しでも笑ってもらえたら幸せです。
OCEANIC LIFE http://oceanialife.at-ninja.jp/
そういえば今日は上のWEBでも登場した
知り合いの31回目の誕生日です。
長いこと会っていませんが元気でやっていますか?
今はもう随分離れたところからの発信ですが
頑張っているあなたを想像して自分も頑張りますよ。
HAPPY BIRTH DAY・Y!!
さて3回に分けて書こうと思ってたわけじゃないのですが
ついつい話が長くなってきたニュージーランドでの家の購入
についてですがなんとか今日で終わりにしましょう。
マイケル(ロシア人のエージェント)からの突然の電話に
困惑しながらも次の日彼が家を訪れました。
家のオーナーの望む金額よりは大分安いオファー
(料金提示)でしたが一応条件付書類を作って
サインをしました。
交渉開始です。
次の日にはやはり夜9時過ぎくらいに電話が掛かって
きてこれから行っていいか?です。
全く、突撃訪問の好きな人ですねー
そして家に来ると「オーナーと話したけどやっぱり
このオファーじゃあ難しいみたいだね」
私:「あ、っそうですか。まあそれじゃあしょうがないですね。
まあ初オファーなんで自分たちもそんなに焦って
決めたい訳じゃないんで仕方ない・・・・」
ところがそうはいかないのがエージェントのマイケル。
「そう言わないであんな良い条件の物件そうそうないんだから
少しだけでも値段を上げて交渉にはいりましょう」
私:「いやあ、別に交渉したいわけじゃないんで。
もともと予算があってそれ以上は出せないので
それが無理ならしょうがないんで。もともと高い値段を試しに
この金額でどうかってくらいのノリですので。」
マイケル「・・・・・・分かりました、もう一度掛け合ってみます」
私「マイケル・・無理に話ししなくてもいいんですよ。
本当に駆け引きしている訳じゃないんだから。
僕らが無理言ってるのは分かるし落ちればラッキーだけどダメなら仕方ない」
マイケル:「OKAY・・・・でもオーナーともう一度話し合ってみます」
そしてこのような同じ会話がその後何日も何日も繰り返されるのでした。
時にはやはり突撃訪問(ロシアン・チョップ)で
「なんとか値段を少し上げない?」の繰り返し。
でも本当にこっちは交渉するつもりで譲歩しないのでなく
それ以上出せないのでどうしようもない。
マイケルは結局オーナーと我家の家の伝言板のように
行ったり、来たりの繰り返し。
想像するに・・・・・
オーナー:「ガキの使いじゃないんだぞ!!どうなってんだ!
1ドルも吊り上げられないのか!!」
マイケル:「それがあのジャパニーズ押しても引いても
うんともすんとも言わないんでさあー、旦那」
オーナー:「それをなんとかするのがお前の仕事だろうが!!
お前のロシアン・チョップはもう錆付いちまったのかい?!
白熊も一撃で倒してきたお前さんが・・・・・」
マイケル:「・・・・旦那あ・・あっしのロシアン・チョップのことは言わないで下せえ。
おっかあに止められてるんでさー。・・・ふっ、
だがそうも言ってられなくなってきたようだ。見せてやりますよ伝家の宝刀・・・・・」
オーナー:「それでこそマイケルだ。ウォッカを用意して待ってるよ。」
マイケル:「YES, SIR!!」
そんな会話が繰り広げられていたなんて知らなかった・・・
・・・・・・(北の国から純風)
絶対繰り広げられていません!!!!!
そしてまたマイケルが夜中にやってきた。
上のような会話はないにせよ、もう板ばさみで焦燥しきってる様子だった。
それをみた私は「マイケル、あなたが色々奔走してくれてるのは
分かってるけど本当に僕らは予算があって
これ以上は絶対上げられないんだよ」
するとマイケルはストレスが爆発したのか
「じゃあ何か?君たち日本人は買い物に行って好きな靴があって
100ドルの予算しかなかったら120ドルの靴は買わないというのか?」
とちょっとキレ気味です。
私:「靴と家を同じ土俵で語るのは無理だよ。
その靴も実際に現金がないので買えないとは思うけど??」
なんか例えが分かり辛いんですけど・・・・
マイケル:「それだったらお金を借りればいいじゃないか!!
ねえ、参考までに聞かせてくれ、こうやって交渉するのは
君たちのカルチャーなのか?君たちはあの家が欲しくないのか?」
とさらにテンションアップ。
奥様:「もちろん欲しいわよ。でも何度も言っているように
予算が決まっててそれ以上は出せないの」
私:「カルチャーて・・・違うよ。家は欲しいけど何度も言うけど
僕らは交渉がしたいんじゃなく自分らが出せる最大限のところで
オファーしてそれが通らなかったらしょうがないって言ってるの。」
マイケル:「銀行で週20ドルづつでも借りれば
1年で1000ドルくらいになる。そういうのはどう?」
私&奥様:「・・・・・・・・・嫌です。」
マイケル:「週20ドルも払えないのかい?」
私&奥様:「・・・・・そういう問題じゃない。決めたことは決まってるし
・・・・嫌です。」
マイケル:「・・・・・君たちのカルチャーは分からないな・・・・・」
カルチャーじゃないっっつうの!!
そう言うとマイケルは怒ったようなしょんぼりしたような表情で
挨拶も言わず黙って我家から出て行きました。
私「ありゃあダメだな・・・・客に食い掛かる営業マンなんて初めて見た
・・・挨拶もしないで・・・。」
奥様「なんなの、あの人!!・・・失礼だわ!」
私「まあしょうがない、縁がなかったってことで今週からまた違う家見に行こう。」
奥様「・・・・・そうね・・・あーでも頭くる!!」
そうしてその夜のバトルは終わったのでした。
ロシアン・チョップが当たることもなく・・・・・・・・・
そして次の日私の携帯に電話が掛かってきました。
マイケル:「HI, HOW ARE YOU?」
ものすごいご機嫌な声です。
私:「まあまあだよ。どうかした?」
マイケル:「オーナーさんが前向きに検討するって言ってきてるんだよ。
君たちのような若いカップルのためにも僕も頑張ろうと思っているんだよ!!」
声から笑顔が伝わってくるような口ぶりです。
・・・・コイツ。昨日のことは何も触れずこのテンションですか?!
・・・・長生きするわー。
私:「へー、そうなんだ。まあ僕らもずっと待ってるわけにはいかないから
他の物件も見るけど。まあとにかくありがとう。
また進展したら連絡して下さい。」
マイケル:「うん、すぐに話するよ。君たちが次の物件を見つける前にね・・・・」
そして進展もあるのかないのかわからないような
電話を毎日してくるマイケルでした。(苦笑)
そしてさらに数日後遂に・・・・・
マイケル:「とうとうオーナーさんも君たちの金額を飲んだよ。
参った。君たちはたいしたもんだよ。ラッキーだね。
まさかあの金額で売るとは僕も思わなかったからね・・・・・」
私:「そうですか・・・・ありがとう。ラッキーじゃあないでしょう。
マイケルが色々動いてくれたおかげだよ」
(とちょっとお世辞も入れておきました)
それからINSPECTION(業者の家のチェック)と
サーモチェックという水漏れ具合をチェックする業者も頼み
全ての項目に問題がなかったので
最後に仲介の弁護士のサインを貰って遂に購入となったわけです。
引越しの前日カギを取りにマイケルのオフィスに向かいました。
あんだけ強引だったマイケルだけどオフィスでは端のほうでおとなしくしていて
オフィスの支店長が「ダイスケさん、おめでとう君はラッキーだね。
あの物件をあの金額で落とすなんて
すごく良い物件だよ」と言ったので
「ラッキーじゃないですよ。マイケルがよく動いてくれたからだと思います。」
というとマイケルは照れくさそうに笑っていました。
まあ色々あったけど(チョップは全てかわしたけど(笑))
本当にこの家に住めることになったのは
マイケルのしつこいまでの突撃があったからだと思います。
でも・・・・あなたの攻撃方法(ロシアンチョップ)は
あまりにも猪突猛進すぎではないのかな・・・
(気の短い人ならエージェント変えられちゃうかもよ?)
ロシアン・チョップ(打撃)が生きるにはサンボ(寝技)も覚えて
混ぜて使ってみては?
そしたら最強の?不動産エージェントになれるのでは?
なんのこっちゃ・・・・
ANYWAY、色々ありがとうマイケル。
DAISUKE