seafieldschool’s blog

ニュージーランドのオークランドにある語学学校Seafield School of English

ニュージーランドで起業 ①SoleTrader(事業主)になる。

先週ちょっと書いた僕の勤める語学学校の卒業生で

 

福島からNZに生活の拠点を移した公美子さん。

 

 

その後人づてに、色々とフラワーコーディネートのお仕事を

 

頼まれるようになったようでSole Trader (所謂自営業ですね)

 

になるにはどうしたら良いかという質問が来ました。

 

 

NZはちょっと前までは世界で一番起業しやすい国

 

選ばれていました。

 

世界銀行の2011年調査によると、シンガポール、香港に続き

 

現在は世界で3番目に簡単にビジネスを

スタートすることができる国になっています。

 

(投資家保護部門では1位となっています。)

 

 

小さな企業の多いNZではオンライン登録してすぐに

 

会社が出来ます。定款の規制などもありません。

 

 

その中でもSole Traderは今回の公美子さんの

 

ように個人で事業をする場合に一番向いている形態です。

 

 

これは知りたい方も多いと思うので公美子さんの

 

リクエストにお答えしつつネタにさせて頂きますと答えました^^

 

 

情報源はIRDとBusiness govt.nzです。

 

 

Sole Traderとは・・・

 

 

Sole Traderは自営業を営む者で事業のの管理を自分で行う者です。

 

 

どうやってSole Traderになるか?

 

実は事業をセットアップするのに法的な手続きや公式の手続きは存在しません。

 

必要なのは納税する際に必要な個人のIRDナンバーです。

 

(ワーホリでアルバイトする時に取るのと同じものです)

 

 

トレーダー(オーナー)は売り上げや税金、負債に関して責任があります。

(*万が一の負債は個人でも補償しないといけません。).

 

 

そしてこの形態でも登録すれば人を雇うことも可能だそうです。

drawingsとは?

 

もしあなたがSole Traderであれば自分自身に給料を払う

 

というのではなく単にビジネスの売り上げの中から

 

生活費を支払っていくことになると思います。

 

 

このようなものに使われるお金をdrawingsと呼びます。

 

 

これらは・・・

・売り上げの一部で適宜に税金を支払ったもの

 

・利益計算の際に事業の費用として差し引きされないもの

です。

 

キャッシュブックにこのdrawingを記録しておき

 

銀行の明細と一致できるようにしておけば

口座にどれだけのお金があり請求書などの費用なども支払えるか

 

確認できます。

 

 

Sole Traderの税金コードは?

 

基本的に個人の税金コードと同じものです。

 

例:

 

売り上げ:    $177,000

費用   :   $108,500

純利益(税前):   $68,500

 

ですのでこの場合$68,500の個人の

 

税金コードが適応になります。individual tax rates.

 

どのように納税額を確認するか?

これはIRDのウェブサイトにある Tax on annual income calculator

 

というところから Work it out > に行くと計算できます。

 

http://www.ird.govt.nz/calculators/keyword/

 

初年度は年に一度の会計日までにpersonal IR3 income tax return

 

という書類に記入するだけです。

 

2年目からは初年度の売り上げを元に

 

計算された税金を払わなければならない場合もあります。

 

(それでも見積もりより売り上げが低ければ結局最後に戻ってきますが)

 

Independent earner tax credit (IETC)

From 1 April 2009年4月1日より納税者で年間収入が

 

$24,000 から $48,000の間の人には

 

IETCというクレジットを週に($520-$10)受け取れます。

 

(収入額によって変わるようです)

 

これは知らない人結構いるのでは?^^

 

 

Sole Traderとして知っておくべき重要な点

 

・法的団体ではなく個人における事業(有限会社ではない)ので

 

万が一には自分の資産(家族を含む)で損失を補償しなければならない場合もある

 

・こちらも企業という扱いではないので他の団体が

 

自分のビジネス名を使うのを阻止できない。(トレードマークで守るという方法もある)

 

 

・年次会計を簡潔に行えるように個人の口座とは別に

 

ビジネス口座を作っておくとかなり便利です。

 

 

Sole Traderって何も届出がいらなかったんですね・・・

すごいなNZ^^

 

個人の扱いってことは働けるビザ

(ワーホリや学生でも条件付労働を認められているもの)

があれば誰でも出来るっていうことですね。

 

これは何か考えたいなぁ・・・・^^