seafieldschool’s blog

ニュージーランドのオークランドにある語学学校Seafield School of English

オークランドサンデーリーグ第3節

2月の末に日本代表のチームは解散しおのおの自分のクラブに帰り
4月から2011年のシーズンがスタートした。

自分は本来古巣のOVER30'S(30歳以上のリーグ)に戻るはずが
今はなぜかタイのチームで年齢制限なく若いのに混じってやってる。
どうやら最年長らしい(苦笑)


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まだまだ上手くなる。
上手くなれると思った。


前半を終えて0-0のイーブン。
むしろガタイに物言わせた典型的なKIWIのパワープレーで押し込まれて
ディフェンスに回る時間帯が多かった。

今回も前半はワントップ(FWひとり)にTOP下に新人の若い子。
いきなりTOP下に抜擢されるということは結構デキる子だと思ったけど・・・・

まぁ正直全然(苦笑)・・・・

ほとんどボールも触ってないんじゃないかな・・・
ワントップ(1列目)、トップ下(1.5列目)の次の2列目の真ん中に僕。

先週から手首にサポーターを巻きそこに忘れないように重要でシンプルな言葉をマジックで日本語で2つ書く。

「走れ」
「落ち着け」

局面、局面でこれを忘れないだけでも大分違う。シンプルだけどどちらもとても大事。

前半は向こうのディフェンスも堅く僕のラストパスもなかなか決まらない。
(まぁ向こうが良かっただけじゃなく僕のパスミスも多かったけど・・・
どういう訳かケガをしている左足からパス出す場面が多くことこどくそれが失敗・・・)

フォワードのグレッグは練習を含めて4試合目で僕がスペースにボールを出すタイプと
理解してくれてて僕がボールを持った瞬間に縦や横に動いて受ける体勢を作ってくれる。

昔(オークランドの)日本代表でコンビを組んでたFWのK君以来の息の合う動き。
彼も全く同じように僕がボールを持ったら動き出しが早かった。

ドリブルに自信があり足元にボールをもらうことを前提で止まって待ってるFWもいるけど
僕はそういうタイプよりもこうやってスペースに動いてくれるFWと相性がいいのだ。

そんな彼にだけど前半は数えるほどしかパスを出せず失敗しては天を仰いでFワード炸裂で吼えてた。


そして後半に入りその微妙だったTOP下に変わり僕がいっこ上に上がりそのポジションに・・・。

ここ最近特に思うのだけどTOP下やFWのポジションに就くと攻められてる時も反撃に備えてポジションを下げられないので
守りを(ある程度しか)する事ができないのが歯がゆい。

変な話遠くから味方が守りきってくれるのを信じてその位置を保持するしかないのだ。

若いころは攻めに集中できるからむしろこのポジションが都合が良いと感じていたのだけど
今は攻めも守りも関わりたいという気持ちが強くなってる。

だから後半の最初のほうは外から監督に「もっと上がったポジションに就け」と何度か注意された。
・・・・まぁわかっちゃいるんだけどさ・・・。

そして後半も10分を過ぎた頃・・・・・。相手ディフェンダーがヘディングで跳ね返したボールが僕の前に来た。
ペナルティエリアから2-3m後ろ付近。

通常僕はボールを得たらまずはパスを第一に心がける・・・というか癖になってる。

特にこのエリアならパス一発通せれば味方がでフリーでシュートを打てる可能性もあるから。

だけどこの時こんなに距離があるのは分かっていたのにトラップをした時のボールが
あまりにも心地よい位置(これ表現が難しいけどサッカーしてる人にしか
分かんないかもだけど・・・「蹴れっ!!」と心動かされる
そんな自分の体とボールとの絶妙な距離感)

だったのでそのままパスなんて全く頭になく無心で右足を振りぬきました。

ボールは(意図してたわけじゃないけど)カーブが掛かり左へ逃げるように飛んでたかと
思ったら更にそこから少し落ちた。そしてキーパーのダイビングも届かず
サイドネットへ突き刺さる。


「っしゃあーーー」右手で拳を力強く引く。


おいおいなんだこのシュート!!・・・。もう一度打てって言われても絶対無理だぞ。
この距離を決められるなんて・・・しかも曲がってちょっと(だけ)落ちたぞ・・・
自分の長いサッカー人生の中でもベスト3に入るシュートだったと思う。
この歳になってまだ更新するかよ(笑)

味方は大喜びで僕の元に集まり右手を差し出すもの、抱きつくものもも現れる。
センターサークルに戻りまた一人でガッツポーズ。

よしっ・・・・「俺は11番だぞ。まだまだ上手くなってやる」と思った。

この後あんなに攻め込まれてた均衡が変わりうちのチームが押し込む時間が続き
2点目をグレッグが入れる。

そしてその後3点目もとグレッグがドリブルで仕掛けてペナルティエリアで倒される。
本人曰くファールじゃなく自分で転んだとレフリーにも正直に言ってたけど
笛を吹いた手前判断を覆さないという審判の鉄則を守ったこのレフリー。

当然相手チームにすごい剣幕で詰め寄られてしばらく中断だったのだけど
その間もなぜか僕がボールを持ってペナルティスポットで待ってた。

試合の開始前に監督にコーナーやフリーキックは僕かグレックが蹴るようにして
その都度キャプテンのアーデンがどっちにするか決めろと言われていた。

で、グレッグが倒されて(というか倒れて・笑)もらったペナルティキックだけど
彼はスっと離れたし(なんでだろ?)
僕が自然にそのボールを持ってペナルティに立ち喧騒が終わるのを待ってた。

僕のペナルティキックのの選択肢はいつもたった2つ。

ひとつは動き出しから大きく動き思いっきりインステップで打つぞと見せておいてサイドキックで
自分から見て右にコースを狙うパターン。
そしてもうひとつは動きは静かにインステップでミートすることに集中し
体を開かないように(開くと上に上がっちゃう)左サイドに振りぬく。

2点入ってたし全く緊張もなかったしここは後悔もしないようにパターン2を選んだ。
(パターン1は堅いけどパターン2の振り抜いた時の爽快感を優先した・笑)

そしてその爽快感は現実のものとなった。
3-0。

またもや右手でガッツポーズ。

その後グレッグがまた1点入れ終わってみれば4-0の完勝。
あんなに押されてたのに・・・1点目で流れがガラっと変わった。

このチームだけじゃないけどKIWIのチームは後半にガクっと運動量が落ちる
というか集中力が落ちるチームが多い。

自分ではあまり意識していたことはないのだけどこういう相手チームや味方の動きを見ても
僕はまだまだ若いのと比較してもそこそこ出来る体力はまだ残していると
この1年の練習やゲームを通じて感じる。
(まぁ実際には力を入れるところと抜くところのメリハリが分かってきたということもあるだろうけど)

一時期はあんなに太って(今より12キロ重かった)パス出して相手を走らせておしまい。
だったプレーヤーが今では守るしシュートも打つ。

自分からシュートを進んで打つようになった。



試合後は恒例の?!監督やチームメイトにほめ殺し(笑)


おいおい・・・いい加減にもう俺様の上手さに慣れろよ君たt(←調子に乗んな・キック!!)


確かに・・・長距離からのあのシュートは自分でも・・・自分が一番驚いた。
いろんな要素が混ざってあんないいコースに変な回転が掛かって飛んだだけで
自信を持って言うけど2度とは打てん(笑)・・・

だけど正直それ以上に決定的なパスを出すという仕事が出来なかった事が本当に心残り。
シュートを決めれば一瞬気分は高揚するけど「そこに出すかぁ?!!」という
敵も味方もダマしちゃうような?!
パスを通せた時はその日一日中幸せな気分になる(変態!!)


僕はやはりラストパスに美学を求めるプレーヤーなんだ。11番の癖に・・・


とにかくこれで開幕から3連勝。今年はマジで行ける気がしてます。

狙うは得点王ではなくアシスト王だ!!


あ・・・試合中は集中してたから大丈夫だったけど試合中に相手に踏まれた左足の小指。
今は真っ赤に腫れて芋虫みたいになってるんですけど・・・ちょっとまともに歩けん・・・
来週までに直さなきゃ・・・今度こそスゲえパス通しちゃる!!